そこにはただ風が吹いているだけ、ということで、はしだのりひことシューベルツで風という歌を。僕の前に道はない、の世界だ。後ろを見ても何もない。前に進むしかない。風が吹いているというのが、せいいっぱいの優しさだ。聖書なら塩になってしまうところだ。日本だって振り返ったらダメという伝説はいっぱいある。あったかな。あると思う。しかし「風」の中に出てくる「人」は、振り返る。
サビのところのコーラスが綺麗なメロディーで、二人で歌うと、北山修氏の素晴らしい歌詞が一層引き立つ。以前「だれかが風の中で」という歌を紹介した。そんな所に立っていると風邪をひくぞというような所に、誰かが立っている。この頃の歌はどうも風が好きらしい。最近は都会だとビル風が吹く。夏はエアコンのせいで熱風が吹き荒れるし、何か風情がない。
前に進むのもいいが、振り返らないと駄目なんだ、という意味があるのかもしれない。
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です。