青春というテーマの曲はたくさんあるのだが、青春という概念自体が既に絶滅しているような気もする。アニメに出てくるような青春物語と現実のネットに出てくる中学生、高校生のスクールライフのギャップがありすぎるし、大学生ともなると何が何だか。今日のセレクトは森田公一とトップギャラン歌う青春時代。歌詞は何度も出てきている阿久悠氏。
化物語にも高校を卒業したら同棲するかという話が出てくるのだが、昔は大学というのはそういう目的があった。学歴がどうだという話が今では盛んだけど、昔は学歴というステータスは当たり前に決まっているものだから議論の余地はなかったのである。大学での四年間というのはそれゆえ特別で、だから22歳の別れのような歌がヒットしたのであって「あとからほのぼの想う」というのは頷ける。大学は戦場だったのだ。偏差値がどうだとかどこに行けば就職に有利だとか考える暇は無かったのである。
青春時代という概念そのものが、今ではほのぼの想うものになってしまったのかもしれない。1976年の作品。
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です。