さてレッド・ツェッペリンの曲に戻って、フィジカルグラフィティからこれは外せないというのがThe Rover。天国への階段が精神的な高みを目指したものだとすれば、こちらはどこまでも泥臭くリアルな世界に根ざそうというもの。その対極的な姿が Led Zeppelin の全てを象徴している。
******** という思わせぶりな歌詞。could というのだから、出来るのか出来ないのか。Wikipedia には Rover の意味は old British slang term for a wanderer と書いてあった。死語なのかな。
曲はいきなりドカーンと入ってくるドラムに圧倒されながら、やはりジミーペイジのソロで酔いしれる。今時のリズムマシーンで刻んだような曲とは違って、俺について来い、いや、付いてくるな、勝手にやるぞ、みたいなギターの不安定なリズムが、いかにも Rover というテーマにマッチしていて、ぼろい格好して彷徨う人が頭に浮かんでくるような気がする。1975年の曲。
※このページは Yahoo!ブログに投稿された内容を転載・編集したものです。オリジナルの URL は
https://blogs.yahoo.co.jp/phinloda/25525472.html
です。