Phinloda のいつか聴いた曲

Pink Floyd - Sheep

このブログの最初の一巡、アーティストごとに1曲ずつ紹介していたときにPink Floyd の曲は Us and Them だった。その次に紹介したのが Animals というアルバムに入っている Pigs (3 different ones)。このアルバムもテーマはプロテストソングっぽい内容なのだが、今日の曲はSheep

曲中といわずとも、羊というのは従順でコントロールされる存在、搾取され、服従を強制されるというイメージでよく使われる。キリスト教では信者を意味することもある。このアルバムは Wikipedia を見ると George Orwell 氏の Animal Farm に loosely based と書いてあるのだが、そうでなくても犬といえば力で支配する者、豚は管理し搾取する者、という定番のイメージがどこからともなく湧いてくるわけで。

******** とか、th 入ってますけど、従順というか、諦めが入ってくるというのが羊の特徴で、しかもそれが普通だとか、その方が気楽でいいとか、そういう考え方まで出てくると何が幸福なのか分からなくなったりするのが現代社会の特徴でもある。政治が不満だといっても、じゃあお前ヤレといわれて出来る民衆は殆どいないのだ。

曲の方は平凡というのは言い過ぎかもしれないが単純なリズムのロックで、そういう所が羊っぽいのかもしれないが、エレピで始まる静かなイントロから、歌が始まるとオルガンもギターも暴れまくる。ボーカルのものすごく長く伸ばすところが、やりきれなさを感じさせる。途中にたまに長調になる所の幻想的な所とか、聴き所はたくさんあるのだが、しかしちょっと長いかな。聴いてると眠くなってしまうのは羊だからか。

※このページは Yahoo!ブログに投稿された内容を転載・編集したものです。オリジナルの URL は https://blogs.yahoo.co.jp/phinloda/25825411.html です。

2010-08-30 04:45:52 JST

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