また倉木麻衣さんの曲に戻って、アルバム I Believe からもう一曲Kiss。作詞はこの曲は倉木麻衣さんになっているのだが、Mai Kuraki じゃないんだ、どういう基準で使い分けてるんだろ?
最初と最後の節、少しだけ違った歌詞になっている。この歌は汗という言葉が何度か出てくるので、そこがキーワード。「グラスの汗を」という表現のわざとらしさがいい。そういう深層心理に積み上げるような言葉の使い方は技巧的に見えても逆に自然にできるものだけど、この歌はそう考えれば、Kiss と汗という異質のような同質のものをうまく絡めて組み上げた感じだ。
曲は4種類のパートからなっていて、A-B-C-D-A-B-C-D-A-間奏-C-D-A-A の形式。最初と最後、同じメロディで入って閉める形式になっている。入りのAパートは最初はアコースティックのバッキングだけで、途中に入る時は全楽器が参加したアレンジ。リズムがしっかりしているので単調な感じもするが、他の曲に比べるとかなり凝っているような気もする。Cパートのコーラスの入り方は他の曲でも出てくるパターンだが上手く決まっているし、Dパートではシーケンサーが左から右に移動するのだが、プログレでよく使われている技法で何となく懐かしい感じがした。
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です。