Phinloda のいつか聴いた曲

Yes - To Be Over

ずっと邦楽が続いていたので、久々に懐かしのプログレということで Yes からお気に入りの一曲、To Be Over。これ、お気に入りの人って多いのでしょうか? Yes 的にはこのあたりの曲は賛否両論なのでWebを探してもいまいち分からないけど、Relayer というアルバムの中では比較的支持率が高いような気がした。

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最初の歌詞も強烈に頭脳を侵食するかもしれないが、個人的にはゆるゆると癒されるメロディに乗って最後に突き放すように語られるこの箇所が一番印象に残っている。特に After all というありふれた、中学生でも知っているこの言葉がとても厳しい。知恵袋のような掲示板を見ると、今更驚きもしないが、生きるのが怖いという人が大勢いる。人生の何を怖がるのか。時は fear を癒してくれるというが、本当に癒してくれるのは時ではなくこのような音楽ではないか。だから歌詞のない所も必死で意味を理解した気になるべきだと思う。

曲は本当にゆるゆると入ってゆるゆると始まる、今の言葉で言えば多分、脱力系。当時はそんな言葉はなかったし、もう既に死語かもしれないが、こういうだらんとした曲は一日中リピートで聴いていても脳が疲れないので嬉しい。このブログで Yes の曲から最初に紹介したのは Owner of Lonely Heart だが、聞き比べると本当に同じグループなのかと思ってしまう。レンジが広いというよりも、次元が違うところを見せてくれる感じがする。

※このページは Yahoo!ブログに投稿された内容を転載・編集したものです。オリジナルの URL は https://blogs.yahoo.co.jp/phinloda/27021766.html です。

2011-01-14 01:40:06 JST

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