さてさか、また井上陽水さんの曲に戻って、闇夜の国から。いつの歌かなと思って調べたら1974年でした。
未来と将来の区別って分かりますか、皆さん、どうですか。そりゃ国語辞典で見れば違うことが書いてあるかもしれないけど、一人の人間、いや二人の人間にとって未来と将来との違いが分かる必要があるのかということ。先日紹介した「冷たい部屋の世界地図」は一人で客船にでも乗った感じだからタイタニックごっこも出来ない訳だが、この歌はヨットか小舟か知らないが小さい「舟」で夜の海をテキトーに突き進むということで、青年は荒野を目指すというモチーフを超えた恐ろしい世界の話なのだ。個人的には夜に船を出すというのは手塚治虫氏の「火の鳥」にそういう話があったので、そっちの印象が出てきてしまうのだが。
曲はアコースティックギターのフレーズから入って、すぐにリズミカルなノリのいいアレンジに入る。「闇夜の国から…」の所のハンドクラップとアコギとのコラボが絶妙。サビの所が最後にマイナーコードで閉めた後、間奏でメジャーに無理やり引き戻して安心させてくれるのがいい。
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です。