最近ずっと Yes の曲を紹介していたが、今日はプログレッシブ・ロックのもう一つの大御所、キング・クリムゾンのアルバム、In the Wake of Poseidon の曲からCat Food。1970年リリース。
このアルバム、邦題は「ポセイドンのめざめ」となっているが、英語タイトルの wake は轍(わだち)という意味で「めざめ」という意味ではないため、誤訳タイトルとして有名である。「めざめ」の方が雰囲気はあるのかもしれないが。
歌詞に出てくる cat food というのは猫に食べさせる訳ではなくて、冷凍食品ばかり食事に出してくる奥様の料理を皮肉っている。******** というのは食べるのもちょっと怖いが、最近はインスタント食品もなかなか美味くなったからむしろ美食派にはたまらないかもしれない。キャットフードも美味くなっているらしいし。食べたことないけど。韻の踏み方とか、何となくビートルズっぽいものを感じるのだが、私だけだろうか。
曲はジャズテイスト。アルバムの右チャンネルの狂ったようなジャズピアノ風のやりたい放題のピアノソロと歪んだボーカル、案外クリーンな音設定のギター。歌が終わってからのギターソロが断末魔の叫び…というよりは変なもの食っちまったどうしよう感があって面白い。ハーモニクスとか「もうダメだ~」みたいな。最後はピアノがちょろんと弾いて成仏する。
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です。