今日も体調最悪って感じでどうも抜け出せないのだが、せめて前向きな曲ということで、イルカさんの心はプラス。
個人的に、出だしの「大きなビルの足元を 小さな人間が歩いてる」というところが、何となく中原中也の詩を思い起こさせる。寒い北風に対して心はプラスという前向きな考え方に脱帽。でも北風の立場的には不満が残るのかも。好きで吹いてるわけでもないしね。最近はハトにエサをやるのは禁止という公園もある。世の中世知辛い。
曲は弾むようなリズムでスリーフィンガー、エレピアノ。スチールギターが入っている? 全体にバックにバイオリンのソロが入っていて、雰囲気を作っている。
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丸ビル風景
あゝ十二時のサイレンだ、サイレンだサイレンだ
ぞろぞろぞろぞろ出てくるわ、出てくるわ出てくるわ
月給取の午休み、ぷらりぷらりと手を振つて
あとからあとから出てくるわ、出てくるわ出てくるわ
大きなビルの真ッ黒い、小ッちやな小ッちやな出入口
空はひろびろ薄曇り、薄曇り、埃りも少々立つてゐる
ひよんな眼付で見上げても、眼を落としても……
なんのおのれが桜かな、桜かな桜かな
あゝ十二時のサイレンだ、サイレンだサイレンだ
ぞろぞろぞろぞろ出てくるわ、出てくるわ出てくるわ
大きなビルの真ッ黒い、小ッちやな小ッちやな出入口
空吹く風にサイレンは、響き響きて消えてゆくかな
(中原中也「正午」、青空文庫「在りし日の歌」より転載 http://www.aozora.gr.jp/cards/000026/files/219_33152.html )
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です。