もう一曲太田裕美さんで、これもファンじゃないと知らないかなというのを、青空のサングラス。これも「手作りの画集」の曲。
この歌、最初に聴いたときは「ぞろ?」と思ったのだが、最後の方に「尾を振って」と出てくるからこれは犬。ZORRO。ドライブ・インから電話するというのは、今みたいに携帯がなかった時代の話。歌詞の中に「木綿のハンカチーフ」が出てくるけど、太田裕美さんの歌にはこの歌と同じように、都会から田舎へ退散する的なモチーフがよく出てくる。今の世の中、田舎がない人も多くなったような気もするのだが、田舎が持っている、心を支えてくれる何かを求めるような感じ。都会というのはどこまでも人間を突き放す存在なのだ。
曲は犬の吠える声付きのイントロ。ちょっとカントリーっぽいアレンジだが、ストリングスの存在感がかなりあって、ニューミュージックというよりは歌謡曲っぽいかもしれない。サラッと始まってサラッと終わってしまうのがなぜか哀しい。
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です。