今日紹介するのはちょうど2年ほど前、2010年4月16日に紹介している、風のささやかなこの人生。これも厳密には春ソングではないのだが、最初に出てくる桜が散るところの描写が強烈なので、自分の中では春のイメージなのだ。
歌に出てくる小物に「絵葉書」がある。当時は今のようなケータイもなかったし、ましてやメル友なんて概念は一般には存在しなかった。恋人に遠くから何か伝えるには、もちろん電話もあるが、手紙というのは定番のやり方だったのである。今はどうなんだろ。アニメでは相変わらず靴箱にラブレターを入れておくらしいけど。
もう一つ気になるのが「街角の唄」。路上ライブみたいな感じなのか、それとも街にふと流れてくる放送の音楽なのか。ソニーがWalkman を発表するのがこれから2年後のことである。街角の唄ではなく自分だけの唄に閉じこもる暮しが当たり前になってしまった時代の後で、インターネットを通じた情報共有が始まった。ネットに音楽を配信してそれがきっかけでメジャーデビューするという時代である。時の流れというのは凄まじいのだ。
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です。