今日はずいぶん寝てしまったような気がする。今日の冬ソングは、歌詞の中にちょっとだけ雪が出てくるということで、南こうせつさんの旅するあなたを選んだ。この歌は2010年4月18日に紹介している。
「********」というフレーズ。直前に出てくる「夕陽が沈む海」が夏のイメージなので対照的なのだが、ここでの雪は別れというよりも分かれた後の一人きりで彷徨っているような状況を想像したくなる。伊勢正三氏が風というグループで過去を思い出しているような歌をいくつか発表しているが、それが人生のいろいろ雑多なシーンを描いているのに比べると、単に雪が降っているという、作為的なものが何も存在しない光景は、それだけに冷たくて儚い。作詞した喜多條忠氏は神田川という極限まで人間味に溢れた思い出の歌を書いているのだが、この歌詞はいろいろあって全部失ってその先といった感じもする。その「あなた」を見ている第三者がいるというのが救いなのかもしれない。
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です。