今日も頑張れソングでいきたいのだが、昨日紹介した「出発の歌」で思いついたので、今日はサカナクションさんのエンドレス。この歌は2011年10月25日に紹介している。その時はデジャヴに注目したのだが。
出発の歌からこの曲が思い浮かんだのは、視点が似ているからだろう。
「********」 「********」 (出発の歌)
「********」 「********」 (エンドレス)
どちらも「誰」というのは聴く人が自分をオーバーラップさせることを期待しているのだろうが、面白いと思うのは、旅立ちの歌は破壊され荒廃した世界からの脱却なのに対し、エンドレスはもっと内面的な世界、例えば鬱からの回復のようなイメージがあるところ。それが時代の違いなのだろうか。出発の歌が発表された頃にエンドレスが発表されても共感する人は少ないと思う。逆にどうなのだろうか、今の世代の人達は出発の歌に共感できるのだろうか。昨日書いた「オアシスに向うような感じ」というのは、オアシスに既にいる人には持てない感覚だ。
出発の歌の中で耳を塞がせたものは時計の森というstaticなオブジェクトなのだが、エンドレスではそれが何なのかは出てこない。耳を塞げば音は聞こえなくなる、「それなのに」声がするというのは前回はメタな世界だと書いたが、そうではなくて多重人格的な自分自身と考えてよいのかもしれない。
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です。