1年間毎日、違う人が歌った曲を紹介してみよう、という安易な発想で初めてしまったこのブログ、4月1日から企画を始めたので、今日で1年になるはずだ。日本の法律では誕生日の前日で歳を取るという意味がよく分かる。365日間毎日書いた時点で1年連続になるわけだ。
今日紹介するのは、多分、学校で習ったりするので、結構多くの人が知っているはずの曲。The New Christry Minstrels というグループ名で検索しても、いつものサイトにはで歌詞が出てこなかったので、歌手が Eddy Arnold 氏となっているページの紹介になるのだが、Green Green。このブログの最初の方で、Kim Carnes 氏の Bette Davis Eyes を紹介したときにチラリと話題にした曲である。
グリーングリーンというアニメがこれに関係あるとは知らなかったが、ちなみに、日本では全く別の歌詞が付いている。それが歌ネットでも探してみたけど、どうも見つからなかった。
英語の歌詞は「青年は荒野を目指す」的なモチーフで、のっけに出てくる「ママ、ぼくが家を出てっても泣かないでね」(日本語訳)という所は、何となく日本語版と似た雰囲気があるかもしれないが、まあ別の話なのだ。当時のアメリカがどんな時代でだから何だという話は Wikipedia に出ているのだが、カントリーとかフォークの源流にはその種のテーマが根強くあって、しかも現代とはちょっとかけ離れた雰囲気があるのも確かだ。50年という時間が経過したのだから当たり前のことなのだが、それにしても、人種差別とか戦争とか…どこが変わったのかというのが、最近のトヨタ叩きだとか、捕鯨反対運動とか見てると、まあ変わらないものだな、というのが分かるものである。
日本は珍しい国で、戦前と戦後で劇的に変わったのだ。
いや、珍しくはないか、敗戦国というのはそういうものなのだ。しかし、戦争を知らずに僕らは育った。そういう歌が出てくるようになって、日本はまたちょっと変わったのである。それを悲しむ人もいるかもしれないが、今の世の中、井上陽水さんがその昔歌ったように傘がないことの方が重要かというとそうでもなく、Pink Floyd がその昔 Us and Them で歌ったように老人が死んでしまったのがどうなんだという話でもなく、何か悲劇が拡散していて訳が分かったような分からないような、奇妙というよりも微妙な時代になってしまっている。騙されたというのに気付いたときにはもう人生の後がない、みたいな。
さて、緑の大地を今、インターネットの上で探している人は、どれ位いるのだろうか。何やら不穏な規制法案も出てくるし、のんびりしていたら全滅するぞ。ということで1年間どうもありがとうございました。何がありがたいのかよく分からないが。今日で mission complete だから、明日からは気楽だ。
しかしこれでブログ終了というのも何かもったいない。せっかく「いつか聴いた曲」でググったら、Yahoo! 検索では全然ヒットしないのであるが Google ではトップに出るようになったし、「いつか聴いた」だけでもトップというのは、何となくだけど、毎日更新しないとアウトみたいな気もするので、気が向いている間は毎日1曲紹介してみるつもりである。しかしもうネタがないから、毎日違うアーティストという縛りは外します。それだったら何年か持つ程度のストックはある。
※このページは Yahoo!ブログに投稿された内容を転載・編集したものです。オリジナルの URL は
https://blogs.yahoo.co.jp/phinloda/24198797.html
です。