原田真二さんの曲からもう一つ、キャンディを紹介する。ていうか、実は昨日紹介したタイム・トラベルとこの曲しか記憶に残っていないからなのだが、原田真二さんはティーンズブルース、キャンディ、シャドー・ボクサーという3曲を毎月リリースしたという伝説の人なので、この1曲だけ頭に残っているというのは自分でもちょっと不可解なことだ。
歌詞は松本隆氏。メルヘンなラブソングで、いかにも少女にウケそうな所が怖い。もっとも、当時の少女である。今の女の子は相転移しているような気がしないでもない。当時の女の子は間違っても「ザケんなよ」みたいな言葉は使わなかったのだ。男も使わなかったか。どっちがいいのかは知らないが、多分どうでもいいのだろう。「********」なんてフィーリングは今だと出てこないのではないだろうか。今の時代の感情というのはもっとローカルなものなのである。
曲はピアノの弾き語りになる。当時、私は仲間とオリジナル曲を作っていたりした時期だから、素人ながらコード進行とかパッセージに凄いと思ったものだが、今聴いてもちょっと凄いかもしれないと思った。音楽理論をちゃんと勉強した人だとそう思わないのかもしれないが、理論無しでフォークのコピーで音楽をしていると、この曲のような不協和音の使い方はなかなか出てこないのである。
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です。