Yes の曲に戻って、アルバム Big Generator から、Holy Lamb。このアルバムのシメの短かめの曲だ。
lamb というのは子羊。キリスト教では羊は人間を比喩するものとしてよく使われるもの。子羊は無知蒙昧な人間の象徴である。全体に散りばめられた教訓的な言葉は祈りにも似ていて牧師の説教を聞かされているような感じだが、最後に ******** と締めくくる。人生というのは Yes のよく使われるテーマではあるが、明るい未来は確かにあって、ただしそれが a friend だというのが面白い。自分自身ではないのだ。
曲はバラード。Yes にあってはプログレという感じはあまりしないが、特徴的なシンプルなリズムが全体を支えている。ギターのストロークで静かに始まり、次第にコーラスも入って盛り上がっていく。聴衆を前にして話をしているような感じがする。この頃の Yes の曲はポップなノリに偏ったものが多くなってきているのだが、その中にあって美しさを前面に押し出したメロディは少し昔に戻ったような感じがして Yes を聴いている感じがして安心できる。
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です。