もう1曲、King Crimson の歌でI Talk to the Wind。これは In the Court of the Crimson King に収録されている。この曲の系列として続くアルバムにある曲が Cadence and Cascade であり、その次のアルバムに入ったのが Lady of the Dancing Water という順序になる。
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Beatles の Here There and Everwhere みたいな話だが、between ということは時系列でいえば線分上である。どこにでもある訳ではなく、あくまで線上にしか存在できないという圧迫感がある。風に語りかけても聞いてはくれないし、そもそも聞くことができないというのだが、じゃあどうして話をするのだろう。次元を超えたところに何かを語りたいというのは分かるような気もする。人生を外から眺めているようなモチーフには風や水、光といった自然、あるいは超自然的なエネルギーを持ち出すのが定番だが、その自然に意思を持たせた存在が妖精のようなファンタジーの世界を生み出し、このような曲の原動力となっている。
曲はキングクリムゾンっぽいハイハットを活かしたドラムが支える。フルートとピュアな音質のエレキギターが歌詞のコーラスとハーモニーを奏でる。アルバムの他の曲が激しいだけに静かな雰囲気が印象的だが、それでもメロディが他の曲に比べるとプログレっぽい流れになっているような気がする。
※このページは Yahoo!ブログに投稿された内容を転載・編集したものです。オリジナルの URL は
https://blogs.yahoo.co.jp/phinloda/27172947.html
です。