Phinloda のいつか聴いた曲

風 - 北国列車

あまり季節を外してばかりもいられないので、今日は風の曲から、北国列車。雪祭りの季節だし、このブログにしては珍しくちょうどいい時期ではないだろうか。

雪が白いという表現は伊勢さんの他の歌にも出てくるけど、当たり前のそのことをことさら強調したいという気持ちはすごく共感できる。歌詞からすると、駅に降りた時刻が早朝なので夜汽車ということである。夜汽車というのも今では絶滅している。ていうか汽車がない。今なら夜行バスか。バスだと何となく風情がないのに夜汽車といえば趣がある。そして薄暗い空の星を見て、東京では見たことなかったというのだが、同じような歌でもパンダさんは東京に綺麗な星空があると歌っている。感性というよりも生き方の違いを見せてくれているようで面白い。

曲は22才の別れと同じようなリズムでお得意のスリーフィンガー。雪が降っているような感じ。歌詞にマッチしたフォークの伝統を受け継いでいる哀愁深いアコースティックの味わいは、この後に発表される曲からは、だんだん薄まっていったような気がする。「去年の今頃…」からの下がっていくコード進行はメロディとのバランスがうまくとれていて、そういう所はやはりちょっとフォークっぽい匂いがする。

※このページは Yahoo!ブログに投稿された内容を転載・編集したものです。オリジナルの URL は https://blogs.yahoo.co.jp/phinloda/27216325.html です。

2011-02-10 01:31:14 JST

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