今日は東京でも雪が降るらしいですが、外を見るとまだのようだ。今日の曲は少し季節はずれだがソウでもない感じがする暦の上では。セカンドアルバム「時は流れて」の収録曲。このアルバムに昨日紹介した「北国列車」が最初の曲として収録されていて、この曲は最後から2番目である。最後が「終りのない歌」なので、それをエピローグだとすれば、実質的にテーマを締めくくるものと考えてもよいだろう。
暦の上では春というのはいつ頃なんだ、というのは既に立春は過ぎているから春だといってもよさそうだが、歌詞には卒業という言葉が出てくるから3月の歌だろう。季節感としては、なごり雪の世界だ。 <涙が雪に変わるという伊勢さんっぽくない表現がリアルな描写の中にファンタジックな世界を埋め込んでいて、距離感を持った描画のような印象を与えてくれる。雨は空の涙だという歌があるが、雪にまで変えてしまうのがマジックなのだ。
曲はギターの軽快なストロークから始まる。昨日紹介した北国列車がフォークテイストとすれば、今日紹介する曲はニューミュージック、フォークロックという、それもまた古き良き時代への変化と行き着く先を暗示しているように思える。サビがあるようでないようなメロディが日常生活の中の寂しさをうまく表現している。途中からエレキのアルペジオが入ってくるのがこの後のアルバムを予感させる。間奏の何でもないメロディが心に残る。
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です。