セロ弾きのゴーシュという物語は宮沢賢治氏の書いた童話で、最初ヘタクソなセロ弾きのゴーシュが動物相手にあれこれして上手くなるお話。かっこうが「たとえばかっこうとこうなくのとかっこうとこうなくのとでは聞いていてもよほどちがうでしょう」と言うとゴーシュが「ちがわないね」と一蹴したりするのは笑ってしまうが、今日紹介するのは、さだまさし氏のセロ弾きのゴーシュ。
歌詞は童話とは違う世界。背景は微かにオーバーラップしたようなしないような感じ。歌詞に出てくるカザルスとティボーのことを詳しく知らなかったので調べてみたが、カザルスはチェリスト、ティボーはバイオリニストだそうです。歌自体はチェロ弾きの男に先立たれた女がモノローグ的に想い出を語っている感じの構成だが、Cello とウィスキーが似合うというのは知らなかった。私の場合どうしてもウィスキーはロックを聴きながらロックで飲むのだ。
曲はピアノの単音から始まって、サン・サーンスの白鳥の主題が出てくる。途中「********」のところにも同じ主題が使われているが、あの優雅なメロディーが意外にも結構迫力がある。個人的にはセロよりも間奏のメロウなギターソロが何となく心地よい。
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です。