Phinloda のいつか聴いた曲

大田裕美 - 木綿のハンカチーフ

最後の一葉を暗にリクエストされているような気がしたのだが先に出しておかないといけないような気がしてしょうがないので、大田裕美さんの木綿のハンカチーフ。大ヒット曲。当時は今よりも「上京して出世する」という人生パターンに誰もが憧れていたような気がする。それにしてもこれは酷い歌詞である。単に遠距離といえばそれまでかもしれないが、それだけにリアルなのだ。

とはいっても「********」などという少女も既に絶滅していそうな気がするなぁ。リアルはリアルなんだけど、今の日本にはなさそうなものだ。不況なんて言葉が似合う社会にはありそうもない光景なのかもしれない。はしだのりひこ氏の「花嫁」という歌には野菊の花束を花嫁衣裳にするという話が出てくるけど、もう遠い昔話も伝説も飛び越えて誰も思い出せないような世界だと思う。

男女の視点が入れ替わる構成は松本隆氏の得意なパターン。歌詞が見つからないのだけど、以前にも紹介した「ピッツァ・ハウス22時」という珠玉作がある。リアルというならそちらの曲の方が無茶苦茶リアルな感じなのでぜひ一度聴いてみて欲しい。

※このページは Yahoo!ブログに投稿された内容を転載・編集したものです。オリジナルの URL は https://blogs.yahoo.co.jp/phinloda/24458221.html です。

2010-04-20 02:57:07 JST

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