Pink Floyd のアルバム「対」からもう一曲、Keep Talking。邦題がキープ・トーキング、となっているのは日本語化に挫折した感もあって面白い。直訳すれば会話し続けるということだが、ここでの talk はもっと内面的なところにありそうだ。Talk というアルバムが Yes にあったと思うけど、プログレってそういうモチーフが好きなのだろうか。
こういう歌詞を見れば Pink Floyd がプログラマーに好まれるというのが分かる。つまり禅問答だ。そしてプログラマーは禅が好きだった。1980年頃のことなので、今もそうなのかは分からない。当時のプログラマーは頭で考えてプログラムを作っていたのだ。今もそうなのかは知らない。このアルバムは 1994 年のリリースである。
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考えないで歩くことがある。普通の人は普通に歩いているときに何か考えているはずだ。何も考えずに歩くことを意識するのは難しい。「何も考えるな」と考えてはいけないからである。何もかも忘れろ、忘れようとしている自分がいることも忘れろ。
曲はピンクフロイドの集大成というかコラージュ、あるいはジグソーパズルみたいなもの。混沌としたイントロの途中から始まるバッキングのギターは The Wall を彷彿とさせる。ナレーションは Dark Side of the Moon を思い出させる。
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https://blogs.yahoo.co.jp/phinloda/27523294.html
です。